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社会課題の解決に向けて志高きヒーローたちが集う!志アベンジャーズ&志サミット

社会課題の解決に向けて志高きヒーローたちが集う!志アベンジャーズ&志サミット


ライター

岡田 栞那

Okada Kanna
愛媛県の離島、中島出身。岡山大学グローバルディスカバリープログラム2回生。第4回世界青少年「志」プレゼンテーション大会ファイナリスト。志は、外国人技能実習生×地域活性化でグローカルな島を作ること。現在は岡山で、食を通した多文化交流のイベントを企画中。今まで計2回開催し、合わせて1800人が来場。クラウドファンディングも実施し、約40万円を集めた。Makers University U‐18 7期生。「志プラットホーム」運営スタッフ。

「志ある若者たちが育ち、つながる場を作りたい」志アベンジャーズ&志サミットとは

世界青少年「志」プレゼンテーション大会(以後、WYK)のファイナリストやエントリーした若者たちを中心に、SNS上で繋がったり、自身の活動の報告や仲間集め、イベントの企画などを行ったりしながら、交流の輪を広げている志教育プロジェクトのコミュニティの一つが「志プラットホーム」です。“社会をよくしたい”という熱い志を持った若者と若者を支える大人たちが160名ほどが所属し、それぞれの志に向かって日々活動しています。

2022年は、ロシアのウクライナ侵攻という新たな紛争が起きてしまいました。変化が激しく、予測が難しいと言われる現代において、私たち若者たちはどのように行動していけば良いのでしょうか。今から志ある若者たちが繋がり、地球の未来について自分たちができることを考えていく必要があるのではないでしょうか。

志プラットホームの運営メンバーは、志教育プロジェクトの執行役員でもあり、第4回世界青少年「志」プレゼンテーション大会実行委員長の箸本知希、同じく第4回WYKファイナリストの岡田栞那、松木美空に、新メンバーとして村石るいを迎え、プラットホームの活性化を目的としたイベントを企画しています。

志プラットホームを運営するメンバー

その企画中、私たちは若者たちを全力で応援する一方で、「個人でできることの限界」も感じていました。地球を救う若者たちが繋がり、お互いの活動や考えを深く知ることで、刺激し合い、いい影響を与え合う場を作る必要があるのではないか。私たちがこのプラットホームで行うべきは、「志ある若者たちが育ち、つながる場を作ること」なのではないか、そんな意見も出てきました。

そこで、毎年秋に行われるWYKに呼応して、春に向けてそれぞれ違う志を持ったヒーロー達が、「志アベンジャーズ」を結成し、協力して社会問題を解決していくためのサミットを行い、そのサミットまでに毎月勉強会を行い議論を深めていくのはどうだろうか。

そんな想いから、志プラットホームでは、のべ60名にもなるWYKの過去ファイナリストたちに声をかけ、2022年12月から2023年3月にかけて「志アベンジャーズ&志サミット」という志ある若者たちが未来を考える勉強会&イベントを開催しました。今回は、その活動の様子を、志プラットホーム運営メンバーの岡田がレポート致します!

経済、環境、新しい資本社会・・様々な視点から学びを得た志アベンジャーズをシリーズ開催

第1回志アベンジャーズは、2022年12月に株式会社フォーバル 代表取締役会長で、WYKの審査員長でもある大久保秀夫さんをお招きし、「地球の未来を考えて行動できる人になろう」というテーマでお話しして頂きました。

大久保氏を招いて行った第一回志アベンジャーズ

目まぐるしく変わりゆく社会の中で、人が大切にすべき本質、「在り方」は不変であること、「経済性」から「社会性」へ重点を置く企業の正しい在り方をお話し頂き、志アベンジャーズが必要なリーダーシップに置いて重要な考え方を学びました。

そしてその後グループに分かれ、「これからの私たちに何ができるか?」というテーマでディスカッション。大久保さんのお話をもとに、未来を担う自分たち若者に何ができるか、どのようなリーダーシップを発揮すべきなのか、議論を深める時間となりました。

第2回志アベンジャーズは、2023年1月に、一般社団法人 環境パートナーシップ会議 事務局長であり、WYK審査員でもある尾山優子さんをお招きし、「地球環境と私とのつながり」というテーマでお話しして頂きました。

講師の尾山氏(左から2列目したから2番目)と一緒に

地球の気温が上昇し続ける結果、生物多様性が損なわれると、自然環境のバランスも崩れ、私たちの暮らしを維持することも難しくなること、そんな危機を解決するための行動指針であるSDGsについて学びました。

その後「世界の課題、地球環境と自分とのつながりを考えてみよう」と題して、自分たちの身近にあるものから世界の課題を考え、それらの繋がりを見つけるワークショップを実施。物事は点として独立しているのではなく、点と点で繋がりあっていることを実感できたのではないかと思います。

第3回志アベンジャーズは、2023年2月に、日本学ユニバーシティ(日本の文化と精神を愛する世界の人たちが集まり学び合うプラットホーム)最幸顧問であり、志教育プロジェクトの活動への協賛者でもある田中栄一さんをお招きし、「意識の変容と未来社会」というテーマでお話し頂きました。

講師の田中氏(画面最左上から2番目)と一緒に

「新しい資本社会をつくる」という志を持つ田中さんが具体的に活動されている4つのフィールドの紹介や旧来の株主資本主義から新しい資本社会にシフトするお話をお聞きし、参加者にとって、新鮮で新しい視点を取り入れる時間になったようです。

その後「30年後にどのような未来をギフトしたいですか?」というテーマでグループに分かれ、ディスカッションを行いました。表現は違えど、参加者から出た意見には通ずるものがあり、30年後に理想の未来をギフト出来るよう、同じ方向に向かって進んでいこうという認識が生まれたような気がします。

ヒーローたちの集大成!志サミット2023開催

そして3回にわたる志アベンジャーズを経て、3月には志サミットを開催しました。

志サミットは、志アベンジャーズの集大成として、志ある若者たちが集い、今地球上で起こっている社会課題を解決するために興味・関心のあるグループに分かれ、アイデアを出し合い、一緒に解決策を考える場です。

基調講演として、一般社団法人志教育プロジェクト創始者であり共同代表の出口光さんをお呼びし、「和の精神をもって世界平和を実現する」というテーマでお話し頂きました。出口さんに直接お話をお聞きするという今回の時間は、特にファイナリストを中心とした若者の参加者にとって貴重な機会になったのではないでしょうか。

その後、「リーダーシップ」と「教育」のグループに分かれ、解決したい社会問題を分析し、グループでひとつの志の文をつくることをゴールにディスカッションをスタートさせました。

志サミットでのディスカッションメンバー

この時間は、これまでの勉強会(志アベンジャーズ)で学んだこと・気づいたことをもとに、具体的な志と解決策を考えるというサミットの醍醐味ともいえるコンテンツ。

「リーダーシップ」・「教育」と一口に言っても参加者が考える課題やイメージはそれぞれで、沢山の意見が出てきました。

 

「教育」をテーマにディスカッションをしたグループのメモの一部

第2回志アベンジャーズで尾山さんにお話し頂いたように、様々な問題が複雑に絡み合っていて、解決したい社会問題を1つに絞ることがなかなかできず。。。

参加者自身が関心のあるテーマだからこそ、議論が白熱し、なかなか前に進むことが出来ませんでした。

そんな中で、

「関心のある社会課題がそれぞれにある中で、1つに絞ることは可能なのか」

「このイベント限りのメンバーで構成されたグループで、ひとつの志の文をつくる必要があるのか」

そんな声が参加者から上がり、サミット全体の目的や方向性を再定義することに。

結果、それまでの議論をもとに個々人で自分の志の一文を作ろうということになりました。

最後は参加者全員が自分の考えた志をみんなの前で宣言する形で、志サミットは締めくくられました。

紆余曲折があり、予定していたようにイベントを進めることは出来ませんでしたが、“よりよい会にしたい”という想いが主催者・参加者共にあったからこそ、率直な意見が出され、最終的にはそれぞれの志を応援し合う形でサミットを締めくくることができたことは、非常に良かったのではないかと思います。

志の文を1つにまとめることや解決策を出すことそのものが重要なのではなく、このように地球を救う若者とそんな若者を応援する大人が集まり、議論することに価値があります。

そういった点では、今回の志アベンジャーズ及び志サミットは大成功だったのではないでしょうか。

今回の志サミットでは、ファイナリストをはじめとする若者の割合は少なく、どのようにしてより多くの若者を巻き込むかというのは今後の大きな課題として上がりました。

やはり、これからの地球を担う若い世代が中心となって、繋がり、より良い未来を作るために共に行動していくことが重要であり、志プラットホームをそのような場にしていきたいと改めて感じました。

今後は運営メンバーそれぞれが自分の企画を持ち、より主体的に志プラットホームの運営を担うことで、プラットホームに所属する若者の参加を促進していきたいと考えています。

ぜひ次回の企画もお楽しみに。今後も皆さんのご参加をお待ちしております!

志プラットホームとは?

世界青少年「志」プレゼンテーション大会ホームページ

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この記事を書いた人

岡田栞那

愛媛県の離島、中島出身。岡山大学グローバルディスカバリープログラム2回生。第4回世界青少年「志」プレゼンテーション大会ファイナリスト。志は、外国人技能実習生×地域活性化でグローカルな島を作ること。現在は岡山で、食を通した多文化交流のイベントを企画中。今まで計2回開催し、合わせて1800人が来場。クラウドファンディングも実施し、約40万円を集めた。Makers University U‐18 7期生。「志プラットホーム」運営スタッフ。