大会ファイナリストの成長、新たな目標への第一歩
- コラム
- 2023.4.12
第5回世界青少年「志」プレゼンテーション大会(以後、WYKと表記)が終わり、半年が経ちました。何百人もの観客がいる大舞台でプレゼンを終えたファイナリストは今、どこで、何をしているのでしょうか?自分の志を常に持ち続け、モチベーションを高く保つことは簡単なことではありません。若者たちは学業や課外活動など、たくさんのやるべきことを抱えています。そのような状況の中、第5回WYKで最優秀賞を受賞した、マッセンゴ・ヘンリーさん、馬場ゆうさんは23年2月、「第10回全国志ビジネスプレゼンテーション大会」に登壇。今回は、二人の新たな挑戦の様子を志教育プロジェクトの執行役員がご紹介します。
マッセンゴ・ヘンリー
馬場ゆう
未来を担う若者たちが語る!世界青少年「志」プレゼンテーション大会の魅力とは?
私は志教育プロジェクト執行役員の箸本知希(はしもとともき)と申します。“とってぃー”という愛称で呼ばれており、第2回WYKの実行委員になり、初めて志教育プロジェクトに参画。これまで約4年間にわたって、活動を続けてきました。WYKを通じて、志ある若者たちと出会い、目の前を全力で生きる姿からたくさんの勇気をもらえることが、私が本活動に関わり続ける理由の一つでもあります。
Column Writer
箸本知希
さて、WYKを初めて聞く方もいらっしゃると思いますので、簡単にご紹介いたします。この大会は10~22歳の青少年が自分の志を立て、大会に向けて志とプレゼンテーションを何度もブラッシュアップし、本番では大勢の観客の前で発表するイベントです。小学生から大学生、国籍も様々な人たちが、それぞれの背景から、自身の志とその活動を力強く語り、聴く人を魅了します。
夏に始まる1次審査から最後の当日までを通して、運営の実行委員と参加者の青少年が世代や地域、環境の垣根を越えて交流しながら一人一人が自分と向き合い、成長していきます。初めは「自分の志なんて見つからない」と言っていた青少年も大会を通じて成長し、大きな自信が身についたという事例もあります。これまで、5年間、大会を実施してきましたので、詳しく知りたいという方は、大会のホームページから詳細を見てみてください。
世界青少年「志」プレゼンテーション大会ホームページ
若者たちに負けない大人たちのプレゼン大会!「全国志ビジネスプレゼンテーション大会」の魅力とは?
2022年10月10日に第5回WYKが開催され、12人のファイナリストの中から、冒頭でも紹介したマッセンゴ・ヘンリーさん、馬場ゆうさんの二人が最優秀賞を受賞しました。
実は最優秀賞を受賞したファイナリストの特典に、翌年2月18日に行われる「第10回全国志ビジネスプレゼンテーション大会」という“大人の志のプレゼン大会”でプレゼンテーションを行うという機会があります。今回、私はサポートのため会場に向かい、二人に付き添いながら、この大会に参加してきました。
全国志ビジネスプレゼンテーション大会は略して「KBP」と呼ばれ、大人たちが、自分の志を軸に、現状を変え、新たな未来を作るためのビジネスプランを全身全霊で発表する大会です。WYKが青少年向けの大会であるのに対して、KBPは大人向けの大会。志とその背景だけではなく、具体的なビジネスプランまで発表し、実現に向けた行動力がWYKよりも強く問われるポイントです。自分の人生をかけて志を実現していこうという覚悟が、大人のプレゼンターたちから強く伝わってきます。
今大会で最優秀賞を受賞した倉川清志(くらかわきよし)さん(上記写真)は、感謝の想いを数値化し、新たなブロックチェーンを広げ、和の世界を体現するという志プレゼンテーションを披露してくれました。
また、基調講演では、「夕張再生の常識を変えた男」上田博和(うえだひろかず)さん、「地方鉄道の価値観を変えた男」鳥塚亮(とりづかあきら)さんが、世の中の常識や価値観を変えた実績と体験談を語り、聞く人の魂を揺さぶる、力強いものでした。大会の詳細はこちらのホームページからアクセスできますので、ぜひご覧ください。
全国志ビジネスプレゼンテーション大会
そんな大会でのプレゼン機会を得た若者2人は、どのようなことを感じ、学んだのでしょうか。
未来を担う若者たちが語る!2人の学びとこれからの目標は?
私は二人をサポートするにあたり、事前にオンラインでのやりとりを重ねました。WYKを終えてどのような心境の変化があったか、活動の進捗などを聞いた上で、私は彼らに、「大人たちと比べるのではなく、ありのままの志を発表して、感じたことを大事にしてほしい」と伝えました。冒頭でも述べましたが、志を持ち続けること、実現することは並大抵の努力ではありません。KBPに参加し、自分がその舞台に立つことが、現実と理想のギャップを埋めていく、一番の学びの機会になると考え、成長の場として活用してほしいと思っています。
そのような過程を経て、気持ちを新たにヘンリーさん、ゆうさんは発表の準備をしていきました。KBPにはWYKの実行委員メンバーも何人かスタッフとして関わっていたので、当日を迎えるまで、何度か二人に激励のメッセージを送っていました。
程よい緊張感の中で迎えた当日、二人はWYKの時よりもさらにレベルアップした志プレゼンテーションを披露してくれました。二人の進化したプレゼンを動画で見ることができますので、ぜひご覧ください。
大人のプレゼンテーションにも引けを取らない、素晴らしい内容に心を打たれた方も多かったと聞いています。発表を終えた二人に感想を聞いてみたところ、「緊張したけれども、自分の志プレゼンテーションができた。」と答えてくれました。
ヘンリーさんは大会が終わった直後に、参加した大人のみなさんと名刺交換をしていましたし、ゆうくんは大会後の懇親会にも参加し、参加者と交流を深めていました。プレゼンテーションを終えて、疲労もあったと思いますが、志を大切にしている大人のみなさんと繋がりたい、という想いが行動につながっていたのだと思います。
ヘンリーさん、ゆうさんはKBPに参加して、今の想いを次のように話してくれました。
ヘンリーさん:「WYKで舞台に立った時よりも不思議と緊張はしませんでした。志をプレゼンする時はエネルギーが湧いてきて、無限の可能性を発揮できます。ぜひ、若者たちが団結して、志を実現するためにこれからも支えあっていきたいです!」
ゆうさん:「はじめ、大人の大会に本当に出られるのかと思ったけど、出られて嬉しかった。自分が魚が好きなんだと全国の人に伝わってよかったです。この大会に出て、年齢が離れていても志さえあれば、誰とでも関係を深められるんだと思いました。夢に向かってレッツゴー!」
二人の言葉を聞いて、私自身も今までサポートを行ってきて、本当によかったと感じています。また、二人だけに限らず、他のファイナリストやこれまでWYKに関わってくれた青少年たちの背中をこれからも押し続けていきたいと感じました。
KBPに限らず、新たな目標に向かって、ファイナリストはそれぞれに歩み始めています。時に投げ出したい、手放したいと思うこともあるかもしれませんが、その時に支えとなるのが、周囲からの応援です。ぜひ、この記事を読んでくださったみなさまも、ぜひWYKや志教育プロジェクトの活動、青少年たちの志を応援してくださると幸いです。